第1回開催報告_Liquitousスタッフの視点から
私たちLiquitousは、デジタル技術と市民参加の仕組みを活かし、地域とともに「声がまちをつくる」プロセスを支える会社です。
今回、福知山市と連携し、「2040年市民会議」の設計・運営、そしてオンライン意見募集プラットフォーム『2040 くらしのスケッチ』の活用を支援させていただきました。
本レポートでは、当日現場に立ち会ったLiquitousスタッフの視点から、この会議の背景、議論の様子、そして対話の中に見えた市民の想いを記録としてまとめています。
行政と市民がともに未来を描くという取り組みに、どんな熱量や課題、希望があったのか。ぜひその空気感を感じていただければ幸いです。
はじめに
「2040年、福知山はどんなまちになっているんだろう?」
そんな問いかけから始まった「福知山市2040年市民会議」。市内在住18歳以上の市民5,000人に案内が届き、約100人が集結。
普段は出会わない世代や立場の人たちが一堂に会し、“市民みんなで考える”まちの未来会議がスタートしました。

1. 市民が主役の会議――100人超が集まる特別な場
この会議の最大の特徴は、「市民が主役」であること。 無作為抽出で選ばれた100人超が、年齢や職業、地域を超えて集まり、リアルな声をぶつけ合います。普段の生活ではなかなか話す機会のない人同士が、同じテーブルで未来を語り合う――そんな貴重な場となりました。
Liquitousとしても「市民が主役」となる空間をどうデザインし、どう支えるかを問い続けながら伴走しています。

2. 2040年の“未来予測”をもとにした本気の議論
人口減少や少子高齢化、インフラの老朽化など、2040年に福知山市が直面する具体的な課題・データをまとめた「地域の未来予測」をもとに、「これから何をすべきか」を本気で考えます。現実的な数字とともに未来を“見える化”することで、議論にも熱がこもります。

3. オンラインとリアルの融合!誰でも意見が言える仕組み
会場に来られない市民も、特設サイト「2040 くらしのスケッチ」から自由に意見投稿が可能。 オンラインとリアルの声が連動し、まち全体で未来を考える新しいスタイルが実現しています。

4. 生活実感に根ざした「惜しい!」の声
グループ討議では、「室内遊び場が足りない」「若者が流出してしまう」「商業施設が少ない」など、生活実感に根ざしたリアルな課題が次々と共有されました。 市民目線の“ここが惜しい”を出し合い、未来へのヒントを探る――そんな熱気に包まれていました。
感情の奥にひそむもの──ある対話の記憶から
市民会議の場では、ときに強い言葉や感情が交差する瞬間があります。ある参加者とのやりとりも、まさにそのひとつでした。
最初は反発や怒りとして表れていた声の奥には、喪失や戸惑い、そして言葉にしきれない思いが静かに息づいていました。
その方は、まちづくりの話をするより前に、まず「今の自分」を受け止めてほしかったのかもしれません。
少しずつ、語られる人生の断片。
やがて表情がやわらぎ、「未来を託す」という言葉がこぼれたとき、そこには確かな変化がありました。
この会議は、意見を整理するだけの場ではありません。
データの向こうにある暮らしの実感、人生の時間に触れる瞬間がある。
だからこそ、ここには人とまちの“これから”を重ね合わせる力があるのだと、スタッフとして深く感じた場面でした。

5. 透明性の高いまちづくり――誰でも傍聴OK
この会議は誰でも傍聴可能。市民の声がどのようにまちづくりに活かされていくのか、そのプロセスがオープンに公開されています。
一度きりの参加で終わらせず、対話を積み重ねる。その積み重ねこそが、“声が反映される”実感につながると信じています。

6. 今後も続く!年間5回のシリーズ開催
「1回きりで終わらない」のもこの会議のポイント。
年間を通じて5回の会議が予定されており、継続的に市民の声を集め、政策に反映していく仕組みです。

まとめ:あなたの声が、未来をつくる
福知山市2040年市民会議は、全国的にも先進的な市民参加型プロジェクト。
普段は見えない“まちの未来”を、データと市民の声でリアルに体感できるチャンスです。
オンラインでも気軽に参加できるので、どんな立場の人も自分の意見を発信できます。
「あなたなら、2040年の福知山をどうしたいですか?」
ぜひ、あなたの声も未来のまちづくりに届けてみませんか。
Liquitousは、これからも「声がまちをつくる」プロセスを市民・自治体とともに育んでいきます。
福知山市2040年市民会議 とは
開催趣旨
人口減少・少子高齢化が進む2040年を見据え、市民とともに「これからの福知山」の課題と未来像を考えるため、「福知山市2040年市民会議」を開催。
最新の将来推計データをもとに、現状や課題を共有し、多様な市民の声を集めて、持続可能で幸せなまちづくりの方向性を探ります。
開催概要
日時/会場:令和7年6月22日(日)13:30~16:30/福知山公立大学
主催:福知山市
参加者:市内在住18歳以上から無作為抽出で案内、約100名が参加(誰でも傍聴可能)
進行:全体会(趣旨説明・未来予測データ共有)→グループ討議・意見交換(5グループ)→オンラインプラットフォーム「2040 くらしのスケッチ」紹介。
主な内容・特徴
市が作成した「地域の未来予測」(2040年までの推計データ)をもとに、今後の課題や変化を共有。
多様な世代・立場の市民が参加し、まちの未来像や解決策について意見交換。
会議に参加できない市民も、特設サイト「2040 くらしのスケッチ」を通じて自由に意見投稿・共有が可能。
主な議論・市民の声(アンケート・オンライン投稿より)
「多様な世代・立場の意見が聞けて参考になった」「グループ人数が多く発言・議論の時間が足りない」「資料説明が長い、事前配布や説明の簡略化を」「市の方針やゴールが見えにくい」「“惜しい”という評価軸が分かりづらい」「オンライン参加や案内方法の多様化を希望」など、運営や進行に関する具体的な要望が多く寄せられた。
満足度は「とても良かった」「良かった」が多い一方で、議論の深まりやテーマ設定への課題感も一定数見受けられた。
主な課題
商業・観光施設の不足、子育て支援・室内遊び場の不足、公共施設の老朽化、若者流出への危機感など、現場感のある声が多数。
今後の予定
第2回は令和7年8月30日(土曜日)13:30~16:30 福知山公立大学にて実施
オンラインプラットフォーム「2040 くらしのスケッチ」でも随時意見募集
関連リンク
- 市民参加型オンラインプラットフォーム「2040 くらしのスケッチ」 : https://fukuchiyama-city.liqlid.jp/
- 福知山市公式サイト「福知山市2040年市民会議」:https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/soshiki/1/73433.html
